冬のアウトドア用【DIY】「尻皮(尻革)」自作した。

投稿日:2016.12.12

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毛皮原料・ファー素材販売の「ファーデザイン(FUR DESIGN)」です。

近年、「山ガール」や「岳メン」など山に関心を寄せる人たちが増えています。
その昔、山を知り尽くす人々が身に着けていたと言う「尻皮」とそのDIYをピックアップしていきます。

尻皮(尻革)っていったい何?

道路が無い山道。荷物を運ぶ「歩荷」

道路が無い山道。荷物を運ぶ「歩荷」

簡単に言えば、”携帯式の座布団”です。
山間の休憩で地面に座り込んでも身に着けていればお尻が汚れません。
別名、「腰革(腰皮)」「尻当て」「腰当て」とも呼ばれています。

昭和30年半ばから40年にかけて、山のプロと呼ばれた歩荷や
マタギ(猟師)、登山者の必需品だった「尻皮(尻革)」。
現代社会の技術進歩により、歩荷やマタギは日本の一部でしか見られない珍しい職業となってしまいました。

仕事をする者が減れば、道具・物の需要も減少するのは自然のこと。
今では「尻皮」も一般的には見られない道具の一種です。

昔の人から学ぶ!「尻皮」の良いところは?

何もかも便利になった現代社会。
今の祖父母世代で生まれた「尻皮(尻革)」には学ぶべき知恵が隠れていました。

1.防塵・防水

汚れを防止することはもちろん、雨が降った後の地面も水を吸収しない毛皮は平気。
地面に座っても濡れません。
水に強く、丈夫な毛皮を知っていた先達の知恵のひとつです。

2.保温性

雪が降る山の地面に座っても、腰やお尻が冷えません。
尻革の毛皮は、主に温かさを保護する冬毛が多いと言われています。

【DIY】尻皮(尻革)を自作してみた

尻皮が良い道具であることはわかりましたが、製品は高価で手を出すには気が引けます。
そこで、安価で自分好みに仕上げられる尻皮を手作りしました。

製品で販売されている尻革の多くは、カモシカ(現在は天然記念物の為取引不可)・クマ・シカが多いようですが、今回は異なる毛皮で尻皮を制作します。

キョンの毛皮を使用した自作の尻皮(尻革)

キョンの毛皮を使用した自作の尻皮(尻革)

縫い方の参考図

手縫いでも縫うことができます。縫う際は、下記参照の専用針が必要です。
初心者でも簡単「ファーの縫い方」

用意したのは、耐水性のあるキョン(ホエジカ)の毛皮の原皮一枚と
ワンタッチナイロンベルト。カッターでお好みの長さにカットし、縫い合わせるだけで完成です。
家庭用ミシンでも縫うことはできますが、キョンの皮など厚みがある毛皮は、手押しでゆっくりと穴をあけて縫ってください。

ハンドメイドの尻革(尻皮)に衣料用の毛皮を用いる方もいらっしゃいますが、衣料用の毛皮は、柔らかい毛と薄い鞣し加工で水に弱いことが特長としてあげられます。特に安価な毛皮はハードなアウトドアでの使用を想定されていないことが多いため、尻皮には、皮に厚みを持ち、強度のある鞣し加工処理がされた、弊店の毛皮をお勧めします。

マタギはクマやエゾシカの毛皮をよく使用していると言われていますが、
硬く、重みのある素材のため、比較的上級者向けの素材になります。

キョンは紋がキレイで丈夫な素材!

キョン(ホエジカ)のスキン

皮の厚みはクマやエゾシカより薄く、ウサギより厚く丈夫な素材です。
今回の尻皮(尻革)DIYにはもってこいです。
軽くて暖かいだけでなく水に強い撥水性の高い素材です。

マタギ(猟師)が一般的に使用する毛皮素材も「FURDESIGN」で

ラクーンのスキン

毛足が長く保温性の高いアライグマのスキン素材。
キョンと同様に皮に厚みがあり丈夫で、
尻皮(尻革)の製品として使用されている素材のひとつです。

完売中

なめしが違う!皮が厚く尻皮に使える素材といえば「FURDESIGN」

ラビットスキン

独自のなめし処理が施されているウサギのスキン素材です。
通常よりも皮に厚みがあり丈夫で、安価に尻革制作をしたい方にお勧めです。

売切れ
丈夫ななめしのラビットで作る尻皮の例

ラビットで作る尻皮の例

尻皮(尻革)で極寒の雪山でも暖かく。

今年は寒くなるのが例年よりも早く、雪が降りだす地域も広かったのではないでしょうか。
冬を楽しむ雪中キャンプや、冬山への登山にもぴったりな撥水性の高い素材を用いて、
オリジナルの尻皮(尻革)を自作して、冬を思いっきり楽しんでくださいね。

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今となっては猟師やベテラン登山者しか知らない存在となってしまった尻皮。

不便な生活の中、豊かな知恵と技術を持つ世代が生み出した尻革は、
冬に備え、身を守るための実用的アイテムとして、活躍できると感じました。

この機会に、自分だけの尻革手作りしてみてはいかがでしょうか。

以上、毛皮原料・ファー素材販売の「ファーデザイン(FUR DESIGN)」でした。


追記:2019-05-28

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