近年注目される獣毛を用いたフライタイイング

投稿日:2019.04.05

釣りシーズンが解禁となり、忙しなく毎日をお過ごしのタイヤーの皆様に、毛皮素材の通信販売「FUR DESIGN(ファーデザイン)」が、大きなアドバンテージを得るための獣毛素材をご紹介いたします。

今回、弊社を幾度もご利用頂いているお客様より、素敵な作品のお写真と貴重なコメントをいただきましたので、素材の紹介と共に掲載とさせていただきます。

タイイング例3フォックステール:スクラップを使用した作品

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先日購入しましたフォックススクラップを使って、最近製作したフライです。
フォックスファーは、他種のファーに比較して、UV(紫外線)光の反射率が高い特徴があります。
白銀の中の強い紫外線から身を守るために進化したのでしょうか。勝手にそう推測しています。
水中に沈めて使うフライにはUV光が深く関わっていることが、近年、世界的にクローズアップされており、フライマテリアルメーカーが挙って、UVコンセプト商品を開発・発売しています。

太陽光は水中に入りますと、水深に比例して色の波長の順に減衰していきます。そして一番最後に残るのがUVです。
言い換えますと、一番深いところまで到達する光です。
川や湖の深いところに潜む警戒心の強い大きな魚には、UV反射率の高いフライの方が、より存在感をアピールすることが出来ることになります。

この例に限らず、自然の中で進化を続けたいろいろなファー達がどんな性質、特性を持っているのか、 フライタイヤーとして、興味津々です。

タイイング例フォックステール:マテリアルを使用した作品

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フライマテリアルとしては、非常に質の良い物ばかりで、楽しくタイイングしています。
先日、購入しました、ポーラベア、フォックステールを使って、来春のサクラマス釣り用のフライを巻きました。
まだまだ未熟ですが、”アクアマリン”と言うフライパターンをベースに、私がフォックステールバージョンにアレンジしたものです。全長8cm程あります。(金属やプラスチック製の細いパイプに巻く、チューブフライと呼ばれるジャンルです。)

グリーン・ハイランダーバリアントフォックススクラップを使用した作品

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「グリーン・ハイランダー バリアント」 クラシック・サーモンパターンの銘フライである、
“グリーン・ハイランダー”をFOXバージョンにアレンジしたものです。 イエローのテールから
トップウイングのブルーまでのグラデーションを意識しています。 発色(染色技術?)の美しさを、形にしてみました。 フォックスの水中での揺らぎは、堅過ぎず、柔らか過ぎず、ストリーマー系パターンには、絶妙なマテリアルです。 ヘア・ウイング・ストリーマーのジャンルに属しますが、特定のスメルト(小魚)のイミテーションではありません。 メイン・ターゲットは遡上魚(アトランティックサーモン、スチールヘッド、サクラマス、アメマス)ですが、 本流や湖沼の大きなニジマスやブラウントラウトにも有効なはずです。

20190402-03フィンラクーンテールを使用した作品

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ウイング材は、フィンラクーンテールのガードヘアです。 ウイングはこれだけですので、シャンクとの隙間は、ボディーの赤いタグ部分3箇所に ポーラベアを薄めにダウン(斜め後方)方向に配置して埋めています。 フィンラクーンテールのガードヘアとポーラベアの特性は、”光の透過性”と”水中でのキラメキ”で共通しており、小魚のイミテーションパターンには非常に重要なことで、魚の捕食を誘う大きなトリガーとなります。 ガラス繊維のように美しく透明なポーラベアを薄めにドレッシングした理由も、透過性を強調するためです。 フライマテリアルとして一般に流通しているポーラベアには、濁り(黄ばみ)が多々、見受けられます。これは、ヘア空洞部に汚れが入り込んだもので、飼育環境や経年劣化に起因するものと聞いています。 御社から届いたポーラベアは、先端の毛切れも経年劣化の濁りも皆無で感動しました。

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20190402-02クマのマテリアルを使用した作品

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フィンラクーンテールのGヘアとポーラベア、ヒグマを使用し、
ストリーマーを2本製作しました。
ポーラベアとヒグマは、分類学的に、極めて近い仲間で、ヒグマのヘアも光の透過性を持っています。
ラクーンテールとこの2種類のベアヘアを使いフライにしますと、光の透過グラデーションを演出することが出来き、実際の小魚の透過性をイミテートすることが可能になります。
この近似種のクマは、生息圏が重複するエリアでは交配し、ハイブリッド個体が存在しています。
温暖化と共に、ヒグマの生息圏は北上していますので、将来的には、もっと増えるかもしれません。
自然交配や温暖化是非の問題は別として、いちタイヤーとしては、「ハイブリット・ベアのヘアはどんな特性なのだろう…」と、気になってしまいます(笑)

フライタイイングに使用された獣毛一覧

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シャドーフォックステールスクラップ

白く艶のあるシャドーフォックスのグラム売り。
比較的フォックスの中でも長毛でガードヘアーもアンダーファーもしなやか。
水中で微細な動きも表現可能です。
※天然素材の特性をご理解の上、ご購入下さい。

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ブルーフォックステールスクラップ

毛先がところどころ黒いブルーフォックスのグラム売り。
シャドーフォックスと比べると同じフォックスでも、やや毛質が異なり、比較的毛が密集した短毛。
ガードヘアーもアンダーファーもややハリがあります。
※天然素材の特性をご理解の上、ご購入下さい。

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フィンラクーンテール

柔軟性をもちボリュームがあるアンダーファーと、長さのあるガードヘアーが特徴です。
フィンラクーンは繊細な毛を持ちながらも皮は比較的丈夫で衣料としても人気の高い素材のひとつです。
サイズが小さいものと比較的大きめのものと2種類のサイズ販売しております。
※天然素材の特性をご理解の上、ご購入下さい。

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ダイドフォックステールマテリアル

フライタイイングに使用しやすいようカット・小分けにした染色フォックスのマテリアル
毛皮衣料で使用される鮮やかな染色が施され、カラーバリエーションもございます。
在庫が無くなり次第、廃盤となるカラーもありますのでお求めの方はお早めに!
※天然素材の特性をご理解の上、ご購入下さい。

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ダイドフォックススクラップ

染色フォックスがミックスで量り売りされたお得な商品です。
毛皮衣料で使用される鮮やかな染色が施され、カラーバリエーションもございます。
色は選べませんが、同系色を少量で少しずつ揃えたい方にオススメです。
※天然素材の特性をご理解の上、ご購入下さい。

クママテリアル(フライ用・毛鉤用の獣毛素材ベアー)

クマデシマテリアル

力強く縮れた濃茶~黒のフライ用ベアーファー。
根元には弾力性のあるアンダーファーが広がり、ガードヘアーを支えています。
デシマテリアルですから量があり、ヒグマのマテリアルと比べお得です。
※天然素材の特性をご理解の上、ご購入下さい。

ヒグママテリアル(フライ用・毛鉤用の獣毛素材ベアー)の画像

ヒグママテリアル

力強くボリュームがある毛は艶を持ち、ゆるやかに波打つように縮れています。
通常のクママテリアルと比べると毛足に長さがあります。
根元には弾力性のあるアンダーファーが広がり、ガードヘアーを支えています。
一部在庫でガードヘアーに金毛が混ざったものがあります。(自由に選ぶことはできません)
※天然素材の特性をご理解の上、ご購入下さい。

ポーラーベア

ポーラーベアーマテリアル

艶があり丈夫なガードヘアと、細かく縮れ空気を含み密集したアンダーファーが特長です。
元々泳ぐこともある動物の獣毛ですから、浮力に優れており、
フライにも毛鉤にも多くの人々に愛用される素材です。
ポーラーベアーは薄く黄みを帯びた白い毛が真っすぐと伸びており、
ご自分でお気に入りの色へ染色することも可能です。
※天然素材の特性をご理解の上、ご購入下さい。

その他にファー素材の詳しい使用方法など、お写真を頂きましたお客様が所属しております下記コミュニティー等をご参考下さい。

「 Fly Tying Forum 」
世界最大のフライ タイイング コミュニティーで、正確な登録メンバー数は全世界でおよそ25000人、メンバーがデザイン・タイイングしたフライがデータベース化されているそうです。
画像以外にレシピも含まれており、使用マテリアル、タイイング手法まで知ることが出来るとのことです。
メンバー以外の方でも、一部サイト内コンテンツの閲覧が可能とのことです。興味のある方は是非ご確認ください。
URL: http://www.flytyingforum.com

「The Skagit Tyer 」
某SNS内にスカジット系・スキャンディ系と呼ばれるジャンルのフライを巻くタイヤーのグループがあり、アトランティック・サーモン(大西洋サーモン)や、シートラウト(降海・遡上型ブラウントラウト)を釣る為に考案されているものが多く掲載されているようです。
現在、世界中に約2000名のメンバーが所属しており、アカウントをお持ちの方であれば閲覧自由とのことです。
URL: https://www.facebook.com/groups/178994742764287/

ラビット、フォックス、ラクーン/バジャー、コヨーテ、ゴート等の柔らかめの獣毛を使うと言われるスカジット・スキャンディ(北欧のスカンジナビア地方発祥のフライ釣法)に興味のある方は
弊店の獣毛素材「【通販】獣毛一覧|フライタイイングマテリアル・フライフィッシング」も一度ご覧下さい。

いかがでしたか。
今回ご覧いただいたものは、獣毛マテリアルから作れるフライのほんの一例にすぎません。
お客様からお送りいただいた数々の素敵なお写真から、弊店の取り扱い素材に興味を持っていただけると幸いです。
以上、毛皮素材・フライ向け獣毛販売「FUR DESIGN(ファーデザイン)」でした。

商品をお探しの方は、毛鉤・フライフィッシングのための獣毛ページをご覧ください。↓ 獣毛マテリアル一覧 毛鉤・フライフィッシング用の獣毛マテリアル一覧