トップページ

毛皮のトラブル

毛抜け

虫喰い
毛抜け原因の一番は消費者の保管ミスによる虫喰いです。
毛皮を喰う虫は数多く、代表的なものとして甲虫類のヒメマルカツオブシ虫、ヒメカツオブシ虫、衣蛾類のイガ、コイガ等があげられます。
ほとんどが春に産卵し、10日後に孵化した幼虫が夏にかけての間に毛の根元の部分を喰いますが、カツオブシ虫は毛よりも皮を喰い荒らします。
また、衣蛾類による毛抜けは刺毛、綿毛ともに毛の根元が喰われ、ゴソッと脱毛状態になり、その部分は毛根が残り、虫のフンなどの残留物があるのが特徴です。
毛皮の理想的な保管条件は湿度50%、温度15℃以下です。
防虫剤を使用する場合は、カシミヤ、毛皮等専用のものをお奨めします。

着用によるスレ
毛皮の場合、着用による摩擦が重なり毛がすり切れ、その部分だけ毛が薄くなることがあります。
特に摩擦が起きやすいのは、袖口、ポケット口、前立ての部分で、刺毛が折れたり切れたりして無くなっていきます。
ショルダーバッグを肩からかけた時も同様で、ベルトがあたる肩のあたりの毛が擦れていってしまいます。

自然劣化
毛皮も他の衣類と同様に着用頻度にかかわらず、年月が経るにしたがって痛んできます。
かなり古い毛皮の場合、退化現象を起こし毛根がゆるんでくるため、毛が抜けやすくなります。

硬化・破れ

水濡れ
毛皮は水が苦手なため、何かの理由で大量の水分が皮部分に及ぶと硬化して、破れやすくなります。
雨などで濡れた場合は、水分をタオルなどでよく拭き取りゆっくりと自然乾燥してください。
ストーブなどの強い熱で直接乾かすと毛先がチリチリになったり、皮が硬化し破けの原因となります。

裏地のアイロン
裏地にアイロンをかけるのは禁物です。
裏地から皮部に熱が加わると熱収縮を起こして硬化、破れの原因となります。

自然劣化
製品化された毛皮は年月を経ると、皮にもともとあった油質が酸化変性をしたり、なめし剤の酸が濃縮されて皮に影響を与え、硬化、破れの原因になる場合があります。

変色

日光・蛍光灯による変色
白い衣類が黄ばんでくるように、毛皮も光線によって変色・褪色してきます。
なかでも、淡い色の毛皮は特に可能性が多く扱いに注意が必要です。
しかし、毛皮を何年も同じ色合いのまま変わらないものと考えるのではなく、自然劣化が訪れるということを知っておくべきでしょう。

異臭
汚れをそのままにしておいたり、高温、高湿下の保存はカビを発生させ、悪臭の原因となります。
カビの場合クリーニングで解決できることが多いですが、着用後の汚れのチェックやシーズンオフの保管など常に毛皮が良い状態であるように心がけていて下さい。